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Satoshi Imazu(旧トモロオ)の描いた絵で、アクリル画を中心に紹介しています

nana_the_world
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nana the world

Title
nana the world
Size / Art supplies
S10号(530mm×530mm)/カンバスに油彩画
Production year
2010
Comment
この絵は、具体的な一つのイメージではなく、過去に描いてもう一度描きたい物や、何となく描いてみたかった形、建物等の要素を配置して詰め込んだ作品です。
ある意味実験的だったかもしれません。

ただ、基本的な要素(右の建物とその構成、片方が開いた扉、回りを囲む塀と窓、天井から突き出した枯れた木とそこに植えられた2本の花(バラの亜種)、左奥の浮き島とそこに刺さっている一輪の花)は、具体的に構成して描かれています
なので、当然意味があります。
が、あんまり意味を意識しないで頂いた方が有り難い。
なんとなくわかるでしょ!?
あんまり楽しくなさそうな…。

楽しくなさそうな絵を見ても楽しくないよね?
こういう絵は、もうあんまり描きたくないな。


チョトだけ解説すると右の白地にオレンジの建物は心を表しています
僕のね。
小さな教会風の建物だけれどもドアは半開きのまま。
中の壁は真っ赤に塗られているけど、窓は無いので真っ暗。

回りの塀は、高さこそあるけれども、建物と逆で窓が等間隔に空いていて、塀の役割をなしていない。
門も無く、全面は大きく開いているので、やはり塀自体が必要ないように見える。

すこし解りにくいが、敷地が穴の空いていない浮き輪のような形状で、建物も含め全体が水に浮いている。
なので、塀は落下防止の手すり程度の役割を果たしているかもしれない。

上部の木は完全に朽ち果てており、中は空洞。
建物の中まで続いているのか、根は生えているのかは不明。
朽ちた木を補うかのように生けられた花も、何となく物悲しい。

中央下の生き物は何かを待っている。
見つめる先は遠い。

空には魚のような生き物が浮いているが、上から3つ目の生き物を見ると、中央下の生き物と似ている気がする。

手前のオレンジの葉っぱの上には七星天道虫が一匹。

nana the world油彩画

satoshi • 2013年12月18日


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