昨日の記事で書いた、路上で作品を並べていたときの出来事です。
並べ始めたばかりの頃ですが、少し暇気味だったのぼーっと
街ゆく人を眺めていたら、僕が座っているすぐ後ろのベンチに
80才ぐらいのおじいさんが座りました。
服装はとても普通のよくいるおじいさんという感じで、濃いめの
パンツに、薄いブルーのポロシャツを着ていました。
服装には何も異変は無いのですが、よくみると手にはハンドマイク
そして、ないやらたくさんの読めない文字(日本語?)が書かれた
旗を持っていました。
結局最後まで旗の文字は読めませんでした。
その方はハンドマイクで街ゆく人々に向かって
なにやら話し始めていたのですが、その辺りから徐々に
僕にお客さんが来だしたので、何を話しているのかは
解りませんでした。
しかし、合間合間に話を聞いてみると、公務員の給料がとか
話しているので、政治的なメッセージを伝えているのかと
思いました。
市政が揺れているこの街では珍しい事ではなかったので、
あまり気にしていなかったのですが、しばらくすると
最近の台風13号の話をしだしました。
ちょっと興味があるのでじっくり聞いてみると、今までに
全ての台風の被害を自分が止めていて、今回も自分を信じて
くれれば、台風を消すことが出来る、というような事を
言っていました。
よくよく聞いてみると、自分の宗教には神懸かり的な力が
有るとのことでした。
細かい話の内容はおいといて、僕がすごく気になったのは
もちろんその方には神懸かり的な力は無いとは思いますが、
ものすごく、ピュアな瞳をしていました。
キラッキラしていました。
残念ながら、だからどうだ。というような最後の“オチ”は
聞けなかったのですが、とてもそこからお金を稼いでるようにも
権力を手に入れようともしていない、そのおじいさんが、
といよりもその姿勢と瞳がとても不思議でたまりませんでした。
1時間以上その場所で話したおじいさんはチラッと僕の作品を
みた後に、自転車を押して2つ向こうのブロックでまたハンドマイク
片手に、日曜日の夕方、街ゆく人々に一生懸命同じ話をしていました。
他愛もない話ですみません。
next13
タイトル:next13